スマートスピーカー:どちらを買うべき? 必要ナシ?? Amazon Echo vs Google Home「2018年スマスピ頂上決戦!!日本国内で本当に普及するのか??」

スマートスピーカー:どちらを買うべき? 必要ナシ?? Amazon Echo vs Google Home「2018年スマスピ頂上決戦!!日本国内で本当に普及するのか??」


大きな局面を迎えたスマートスピーカー市場

購入予定ユーザーはどちらを買うべきか?

2014年にオンライン通販最大手「Amazon.com」が初のスマートスピーカー「Amazon Echo」シリーズを誕生させてから4年の月日が流れた。

もちろん当時、スマートスピカー市場はAmazonの独占であったが、2016年に検索サイト最大手「Google」がスマートスピーカー「Google Home」シリーズをリリースしてから、市場は激戦化。

さまざまなメーカーがスマートスピーカー事業に参入をしたが、常にトップ争いはAmazonとGoogleの2社による熾烈なものであった。



とはいえ、先行するAmazonが、Googleがリリースするまでの約2年のあいだに開いた差は大きく、Googleはその差をなかなか埋めることはできなかった。

だがここにきて、遂にGoogleが鼻先の差でAmazonを抑える健闘を見せた。

勢いすさまじいGoogle Homeシリーズだが、購入前のユーザーとしては。

「結局・・・Amazon EchoシリーズとGoogle Homeシリーズ、どっちを買えばよいの?」

という疑問が膨らむばかり。

今回の記事では「スマートスピーカー Amazon vs Google 買うならどっち? それとも必要ナシ!?」という内容で進めていこう。

Googleを迎え撃つAmazonの作戦

出荷台数トップは「Google Home Mini」

2018年度第2四半期(4〜6月)の全世界においての出荷台数で、Google側のエントリー機種である「Google Home Mini」が、Amazon側の同じくエントリー機種である「Echo Dot」を「230万台:220万台」という僅差で抜き去った。

この期間での全世界でのスマートスピーカー全体の出荷台数は約1,170万台とのことから、上記2機種で40%近い出荷台数を占めることになる。

尚、続く3位はAmazon側のスタンダード機種「Amazon Echo」で140万台。差を開けて4位に同じくGoogle側のスタンダード機種「Google Home」が80万台となっている。

この状況から、これまでAmazonが首位を独走し、それをGoogleが追うという図式は、まさにイーブン、更には勢いに乗ったGoogleが差をつけて追い越していく可能性が「大いにある」という局面を迎えている。

Amazon「最大手ソフトウェア会社」と提携

Amazonはこの状況を、ただ指を咥えて見守っているわけではない。

対Google戦における万全の体制を整えるべく、2017年8月より最大手ソフトウェア会社「Microsoft」と提携を結び、約1年の時を経て2018年8月からAmazon Echoシリーズのスマートスピーカーで、Microsoftの音声アシスタントAI「Cortana」が使用可能となった。

ビジネスシーンでの活用に大きなシェアをもつCortanaを手中に収め、Amazonはユーザーのスマートスピーカー購入動機においてアドバンテージを得たともいえる。

また逆に、Microsoft製のOS「Windows10」ではEchoシリーズの音声アシスタントAI「Alexa」が使用可能。

既に家庭内にあるパソコンをスマートスピーカー化させることで、2台め、3台めとしてAmazon製のスマートスピーカーを購入させる狙いだ。

ぬかりなきラインナップ布陣を揃えるAmazon

また、Amazonは既存のAmazon Echoシリーズを9月末にマイナーチェンジ。

エントリー機種である「Echo Dot」に新規格のスピーカーを搭載。音質の向上を図った。

ハイスペック機種である「Echo Plus」については、音質の向上もさることながら、スマートホームハブを内蔵させ、単体でのスマートホーム家電のコントロールを実現。温度センサーも内蔵されている。

弱点とされていたデザイン面についても手を加えられ、後発した他機種に見劣りしないインテリア性が加えられた。

更にAmazonは、近年スマートスピーカーに求められる「据置型音楽鑑賞用スピーカー」としての役割をEchoシリーズにももたせるため、オリジナルの「サブウーファー」も新製品として展開と、全く抜け目がない。

また、新たなスマートスピーカーのスタイルとして「Echo Show」の新型も年末に向けてリリース。

タブレット端末そのものといったスタイルの、10.1インチスクリーン付きスマートスピーカーとなるEcho Showは、安価・小型ながら、単体での動画鑑賞に十分すぎるスペックを備えた逸品。

既存のスマートスピーカーでは物足りないと感じる購買層をターゲットに、年末商戦の目玉となっていくだろう。

Amazonはこのように、ぬかりのない布陣を敷き、横に並んだGoogleのアタマをしっかり抑える作戦だ。

購入予定ユーザー必見「買うべきはどちら?」チェック

Amazon or Google あなたに合うのはどっち!?

さて、本題である「Amazon vs Google 買うならどっち? それとも必要ナシ!?」だが、Amazon Echoシリーズか、Google Homeシリーズのどちらを買うかで迷っている方は、以下のチェックリストを見てほしい。

□ パソコンを所有しておりOSが「Windows10」である。

□ 会社、自宅でMicrosoft Office ソフトウェアを多用している。

□ どうしても音声でAmazonの通販サイトを利用したい。

□ 既にAmazonプライムの会員である

□ YouTubeには興味がない

上の5つのチェックリストのうち「3つ以上」該当するならば、迷うことなくAmazon Echoシリーズのスマートスピーカーを購入することをオススメする。

「2つ以下」であるならば、Google Homeシリーズを買ったほうがココロが安らぐだろう。

3つめの項目「どうしても音声でAmazonの通販サイトを利用したい」をチェックしたのに、2つ以下だったためAmazon Echoシリーズは諦めなくてはいけないのか・・・?

そんな疑問を抱いてしまった方は、是非ともこの記事をもう少しだけ読んで頂きたい。

実は必要ナシ!?  日本でスマスピは普及するのか??

スマートスピーカー後進国となる日本の5つの理由

スマートスピーカーの2大巨頭である「Amazon Echo」シリーズ「Google Home」シリーズ。

どちらも世界規模で普及率が順調に向上しているが、果たして日本でもそういえるだろうか?

メーカーよりのニュースサイト、ブログ等では「2018年中に国内で◯◯%まで普及率は向上する」「202◯年にはほぼ全ての世帯がスマート家電を導入」などと謳われているが、果たしてそうだろうか?

現状2017年での先進国19ヶ国における普及率において、日本は普及率「8%」で12位。購入予定では「16%」で17位という結果。どちらも平均以下の数字。

どちらかといえば、日本はスマートスピーカーを「敬遠」しがちな傾向と見られる。

その理由とは?

理由その1・日本語ローカライズが遅い

普及率が諸外国に比べて遅れている理由の原因の多くは「言語」である。

上記のような「購入予定「16%」17位」と、後ろ向きな日本の姿勢から「日本語版を出しても売れねぇ」と、さまざまな新機能や新スキル(アプリ)は日本語に対応しておらず、AmazonやGoogleが売りとするべきウリは、日本国内ではチカラを発揮できていない。

この傾向は顕著で、Apple社が自社製スマートスピーカーである「Home Pod」を発売してから半年以上経過した現在でも、日本国内で販売していないことから「日本ではスマートスピーカーは売れない」と判断されてしまっている。

日本語ローカライズも大抵3ヶ月〜半年で、その頃には海の向こうではそれを超える新しい機能が登場したりしている。

もちろん、日本のソフトハウスやメーカーも奮闘し、新たなスキルやアプリを作成、配布しているが、正直なところ「スマホで充分」なレベルのものしか存在していないというのが現実。

ハードウェアに対しての日本人向けの良質なソフトウェアが存在していないのは「敬遠しがち」な大きな理由だろう。

理由その2・音声でのオンライン通販に魅力がない

これはAmazon Echoシリーズにいえることだが、ふたつめの理由として本来あるべき姿である「音声でのオンライン通販」が、ほぼ利用されていないことが挙げられる。

アメリカの統計での数字だが、画面なしのスマートスピーカーで「音声入力」のみを使用して、通販サイトで「決済」まで行ったユーザーは、全体の僅か「2%」のみで、更に2回以上決済まで行ったユーザーはそのうちの10%未満というデータが出ている。

つまり、画面なしのAmazon Echoシリーズユーザーのうち、500人に1人しか音声での通販を活用していない計算となるわけである。

これを見越して、Amazonは「Echo Spot」や「Echo Show」といった、スクリーン付きのスマートスピーカーをリリースしたのだが、そもそもユーザーが望むスマートスピーカーの購入動機に「通販サイトの利用」というものがあったのだろうか?

やはり「目視で確認」という行為は、商品を購入する際にとても重要な要素といえよう。

理由その3・声に出すのが恥ずかしい

よく言われることだが、これも重要。

スマートスピーカーを操作するのには音声でのコマンドが必須。

この行為が、奥ゆかしい日本人の性格にはどうにも合わないのだ。

実際、使用してみての感想は、パソコンを使用し両手がふさがっている状態での音声コントロールはラクといえばラク。

だが、これは「独身男」として、ひとりで部屋にいるからであり「もし、周りに誰かいたら・・・?」と考えると、いささか恥ずかしい。

とはいえ、最近は「キー入力よりラク」という理由から、パソコンやスマホでの音声入力での検索を行うユーザーは増えてきている。

これについては時間が解決してくれるのでは? と、思ったりもする。

理由その4・日本人は健康志向が高い

これは、あまりスマートスピーカー関連の記事でいわれてないことなのだが、独自分析として。

自分は職業がら、様々な職場・現場に赴くのだが、その休憩所等で近くにいるスタッフに性別年齢関係なく「スマートスピーカーってもってます?」という質問をしている。

正直、上記の「普及率8%」がウソと思われるほど、誰も持っていない状況。

自分の周りでは「あいつ、ゼッタイ買ってるな・・・」というような、とにかく新しいものが好きな人間しか手をだしていないような状態だ。

大概「持ってません」という回答が返ってくるので、続けざまに「どうして買わないんですか?」的な質問を投げかけている。

そこで返ってくる答えは様々だが、往々にして大きく4つに別れる。

・スマホで充分

・音声入力が恥ずかしい。バカみたい。

・スマート家電に少し興味があるけど、設定とかややこしそうだし、色々揃えるのが面倒くさい

・自分で動きたい

素晴らしいのが、みなさんキチンとスマートスピーカーがどのようなものかは把握しており「よくわかんないから」という回答がほとんどない。新たなテクノロジーとして、しっかりと受け止めようとはしているのは確かだ。

上から3つは、様々なアンケート結果やスマートスピーカー関連記事でも言われてる内容に則しているが、オモシロイのが4つめの「自分で動きたい」という答え。

中年から高齢者に多い答えなのだが、音声による家電のコントロールなどに慣れてしまうと、家の中で動かなくなりカラダが怠けてしまう(肥満体になる)のを嫌っているのだ。

データを紐解けば、スマートスピーカー発祥の地であるアメリカの肥満率「約34%」に対して、日本は約10分の1である「約3%」動きたくない国と、動きたい国の思考の差は歴然としている。

「自分でちゃんと歩いて電気のスイッチを消したい」

「寝る前は、歩いてテレビの前に行き、主電源を切る」

健康志向が世界的に高い日本人には、スマート家電およびスマートスピーカーは、いささかナンセンスなものなのかもしれない。

理由その5・スマートフォンで充分

最後の理由として、結局のところ「スマホで事足りてしまう」のが、現状のスマートスピーカーの厳しいところ。

ひとつめの理由で前述したように、スマートスピーカー用に作られたスキルやアプリは、ほとんどがスマホアプリを「音声のみ」でコントロールできるように刷新したもので、内容的には「劣化版」といっても差し支えない。

スマートスピーカー専用のオリジナルアプリも登場してはいるが、ハードウェア購入に繋がるようなキラータイトルが登場しているわけでもない。また、そのようなものが登場したとしても、スマホ版が登場したならそれで事足りてしまうのが実情だ。

なにより、音声アシスタントAIであるAmazon Alexa も、Google Assistantも、スマートスピーカー専用というわけではなく、遜色なくスマホで利用可能であるし、同じくスマート家電をコントロールできるアプリもスマホで使用でき、音声でコントロールできる。

「スマートスピーカーでなければ」

が、未だに存在していないのが、敬遠されがちな状況を生み出すイチバンの理由といえよう。

果たしてスマスピは日本で本当に普及するのか??

必要なのはキラータイトルとなるソフトウェア

今回の記事では「スマートスピーカー Amazon vs Google 買うならどっち? それとも必要ナシ!?」という内容を取り上げた。

「必要なし」的な内容を多く書き記してしまったが、これはスマートスピーカーをもっと普及させたいが故のアンチテーゼだと捉えて頂きたい。

ファミリーコンピュターを普及させたのにスーパーマリオブラザーズがあったように、PlayStationを普及させたのにファイナルファンタジーⅦがあったように、VHSビデオデッキを普及させたのにアダルトビデオがあったように、DVDデッキを普及させたのにアダルトビデオがあったように、Blu-rayデッキを普及させたのにアダルトビデオがあったように、ハードウェアを普及させるためにはキッカケとなるソフトウェアが必要だ。

その点はもちろんAmazonもGoogleも熟知しており、様々な新しい機能やスキル、アプリを生み出して「どうです、これいいでしょう!」と発表しているが、本当にスゴいと思われるものは「現在開発中」に留まってしまっている。

つい先日Amazonから発表された「コミュニケーション機能」も、スマホのLINEやSkypeで全て事足りてしまうことで、ことさら目新しさはない。

もう少し時間が経てば、そのキッカケとなるべくアプリなり機能なりが登場するのだろうが、それもハードウェアはスマートフォンで充分な現状。

故に、多くのメーカーはスマートスピーカーの「ウリ」を、音楽再生用のスピーカーとしての音質に定め、その方向性で現在の市場は動いてしまっている。

だが、この動向は、ある意味「ソフトウェアの開発を投げ出してしまっている」状態ともみてとれる。いま、大事なのはハードの性能向上ではなく、なによりもソフトウェアのキラータイトルだ。

無料配布するくらいしなければ国民は動かない?

このような現状から、正直なところマスメディアが謳う現在の「スマートスピーカー普及期」というのは、まったくのデタラメだと感じている。

正確に言うなら出荷台数が軒並み下がっていたオーディオコンポやラジカセといった「据置型スピーカー」の再普及期と見たほうが正しい。

くどいようだが、普及のためには「買わなきゃ気が狂っちゃう」くらい人を動かすソフトウェアのキラータイトルが必要であり、現状はそれがない状態。

それでも普及させたい事情があるのであれば、メーカーはADSL時代の「Yahoo! BB」に見習うべきだ。

SoftBankが提供するインターネットプロバイダサービスであるYahoo! BBは、2001年、インターネット回線である「ADSL」黎明期、以前の主力回線であるISDNからADSLへ乗り換えるユーザーや、新規ユーザーを徹底的に囲い込むために、全国の駅前や街頭、ショッピングモール内において、通行人に対して異例の「モデム無料配布」を行った。

当時で1台あたり8,000円相当のADSLモデムを、ポケットティッシュを配るが如く勢いで配りまくる光景はまさに圧巻。駅から家路につくサラリーマンのほぼ全員が、赤いYahoo! BBの紙袋をぶら下げていたし、家庭によっては2つ3つモデムが集まってしまうところもあったくらいだ。

その影響で一時期Yahoo! BBは2,000億円以上の大幅赤字を叩き出してしまうが、結果ぶっちぎりで国内最大加入者を有し、2005年には黒字経営に移行。

そして同時に、当時の日本はブロードバンド環境の普及率において「世界第1位」となっていた。

全て当時SoftBankのCEOであった孫正義の手腕による成果であるが、本気で普及させたいのならばこれくらいやらなければダメというたいへんタメになる良い事例だ。

一時期「ソニーモバイル」が、芸能人に向けて自社製のスマートスピーカーを無料配布したりしていたが、そんな微々たる配布量では普及にまでは及ばない。

更には芸能人たちが配られたスマートスピーカーを、SNSで「箱から出してない」「声をちゃんと聞き取ってくれなくてイラつく」「いらないから後輩芸人にあげた⇒オークションで売って小遣いにしていた」「一回だけ使って今はホコリかぶってる」とディスりまくり。普及はおろか、購入を抑止してしまう結果を生んでしまった。

安い宣伝費で「うまいこと勝手に芸能人が宣伝をしてくれるだろう」という思惑が裏目に出てしまったようだ。



最後に。

ただひとつ、スマートスピーカーを購入することで、購入したユーザーしか体験できないこともある。

「未来を感じる」ことが出来ること。

この快感は、慣れ親しんだスマートフォンからは、もう味わうことは出来ない。

それだけでもスマートスピーカーを買う理由として十分すぎると、個人的には思ったりもする。

トップページに戻る