KDDI:初音ミク⇒次世代AI化【バーチャルキャラクターとxRの融合】4社が織りなす点と線はやがて円となる

KDDI:初音ミク⇒次世代AI化【バーチャルキャラクターとxRの融合】4社が織りなす点と線はやがて円となる


初音ミクがAIに!?

インターネット世界、ヴォーカロイド文化のシンボリックアイコンとして名高いキャラクター「初音ミク」に、人工知能(AI)が搭載され、あなただけのミクとなり、会話やデートができる。

これまで既に初音ミクはチャットボットとしてAI化されてはいるが、今回のAI初音ミクはひとつ上の次元をいく「次世代AI」として開発されている。


自分の部屋でくつろぐミクとおしゃべりできたり、公園のベンチに座るミクのポートレートを撮影できたり、道路脇の縁石につまずくドジなミクを笑ったり・・・

そんな、夢のような情報が入ってきたので、さっそく記事にしてみた。

4社が織りなす点と線が やがて円となる

#1 KDDI × クリプトン・フューチャー・メディア

初音ミクが、ひとつ上の次元をいくAIとして生まれるにあたって、まず最初にKDDI株式会社と、クリプトン・フューチャー・メディアの出会いがある。

クリプトン・フューチャー・メディアとは?

北海道に本社をおく、音楽・効果音など音に関する製品を販売する企業。

VOCALOID製品の製造販売を行っており、初音ミクの生みの親ともいえる。

2017年2月、KDDIとクリプトン・フューチャー・メディアは、Googleの空間認識技術「Tango」を活用した、仮想キャラクターによる案内サービスの実証実験を、北海道の新千歳空港にて行った。

いわゆる「AR(拡張現実)技術」の活用で、スマートフォンのカメラから覗いた景色の中に、初音ミクが現れるというもの。

この実証実験からスマフォアプリ「みく☆さんぽ」が完成。

KDDIは、AR技術での大きな実績と経験を積むことになる。

#2 KDDI × ODG

KDDIは2018年4月26日、アメリカのウェアラブル端末メーカー「Osterhout Design Group(ODG)」との技術提携を発表した。

Osterhout Design Group(ODG)とは?

アメリカの大手ウェアラブル端末メーカー。スマートグラスメーカー。

これまで、モバイルヘッドホンや、戦闘機のヘッドアップディスプレイ、ナイトビジョンゴーグルなど様々な電子機器を設計してきており、それらの技術は全て最新のスマートグラスに応用されている。

KDDIとODGは、VR(仮想現実)、AR(拡張現実)技術などを活用したスマートグラスの企画・開発を行う。

KDDIは、6月以降、日本国内で実証実験を行い、実用化を目指す。

ODGは、スマートグラスを活用した「MR(複合現実)技術」に注力をしていくプランがあり、その点においてKDDIと意見が合致し、技術提携に発展した。

MR(複合現実)とは?

VR、ARに続く新たな仮想体験。

仮想キャラクターが、現実にあるものに触れたり、反応したりすることができる。

例えば、スマートフォンのカメラを通して映っている風景に、イスが置いてあったりすると、仮想キャラクターはイスを認識して、そこに座ったりする。また、イヌがいたりすれば、イヌを認識して、アタマを撫でたり、怖がったりする。

#3 KDDI × COUGER株式会社

ODGと技術提携を発表した同日、KDDIは「バーチャルキャラクターAI」の発表を行った。

初音ミクの生みの親「クリプトン・フューチャー・メディア」と共同開発したスマフォアプリ「ミク☆さんぽ」で培ったAR技術に、人工知能(AI)を組み込んだのである。

初音ミクのAIと、リアルタイム映像認識エンジンを担当しているのは「COUGER株式会社」

COUGER株式会社とは?

2006年12月に設立されたAI・IoT・AR/VR・Robotics・Blockchainなどの開発会社。

KDDIとのブロックチェーン実証実験や、ブロックチェーンを中心とした技術共有コミュニティの主催、ワークショップの開催を行っている。

また、日本経済新聞にも「ブロックチェーンの新領域を担う会社」として紹介されている。

先進的な技術とアイデアで、業界に楔を打たんとばかりの、注目されている企業だ。

次世代AI初音ミク爆誕

初音ミクの楽曲に「Tell Your World」というものがある。

Googleのインターネットブラウザ「Google Chrome」のグローバルキャンペーンに使用されたCMソングである。

「Everyone, Creator あなたのウェブを、はじめよう。」

というコンセプトを元に、初音ミクを媒介にした、生演奏、イラスト、CG、ダンス、コスプレといった創作、クリエイター同士のつながりを描いている。

その楽曲の歌詞に、

「♪たくさんの点は線になって 遠く彼方へと響く」

「♪いくつもの線は円となって 全て繋げていく」

とある。

これは、まさにインターネット社会、ヴォーカロイド文化のシンボリックアイコンである、初音ミクの存在そのものを謳っている。

数多のクリエイターが、初音ミクというキャラクターを共有し、自分イズムを発表していく。

そこで生まれた作品は、ネットを介して世界に広がる。

短くも長い時を経て、初音ミクは、クリエイター同士という枠を超え、ついに大手企業同士を「繋げる」ところにまで到達した。

そして誕生する「次世代AIの初音ミク」

KDDIは、このプロジェクトを「バーチャルキャラクター × xR」と呼ぶ。

バーチャルキャラクターと「xR」の融合。

xRとは、VR、AR、MRといった、仮想体験の総称である。


日本3大キャリアの一角を担うauことKDDIとしては、新プロジェクト「バーチャルキャラクター × xR」で、AIやxRを活用した市場で、DoCoMo、ソフトバンクよりも先んじたいところ。

OGDのスマートグラスを使用したものは、かなり後発となるかもしれないが、スマフォ端末で体験できる日は、そう遠くないといえよう。