【感動】CereProc:人工知能音声合成技術がラジオ記者の声を蘇らせた「クレヨンしんちゃん【矢島晶子】の声も音声合成じゃぁダメなのか??」

【感動】CereProc:人工知能音声合成技術がラジオ記者の声を蘇らせた「クレヨンしんちゃん【矢島晶子】の声も音声合成じゃぁダメなのか??」

それはラジオスターの悲劇からはじまった

ニュース特派員ジェイミー・デュプリー54歳

ワシントンDCに生まれ、フロリダ大学を卒業後、ワシントンDCに拠点を置くCox Radioのニュース特派員である「Jamie Dupree(ジェイミー・デュプリー)」54歳。

アメリカ国議会と政治を担当するジェイミー・デュプリーだが、2016年、舌の突起ジストニアと診断され、ラジオパーソナリティとしては致命的な「話す能力」を失った。

ジェイミー・デュプリーは特に声帯や器官を患ったわけではない。

舌の突起ジストニアの症状により、喋ろうとすると勝手に舌が前に突出し、喉を締めてしまうのだ。

これにより、彼は一度に3単語ほどしか喋れなくなってしまった。

「話すことができないラジオ記者のための市場はあまりない」

ジェイミー・デュプリーはそう語っている。

メディアの注目が彼の運命を変えた

米国下院議員の「Ileana Ros-Lehtinen(イリアナ・ロス・レイティネン)」は、ジェイミー・デュプリーについて下院議会にて演説した。

以下は、イリアナ・ロス・レイティネンのTwitterからの抜粋である。

「舌の突起ジストニアに襲われたジャーナリストについて語った。

彼は、逆境に直面して、病気に苦しんでいるすべてのアメリカ人の、忍耐の一例です」

 

この演説は注目を集め、メディアの目にとまり、Cox Media Groupは、同社のもつ30年余りのジェイミー・デュプリーの音声記録データを、ジェイミー・デュプリーの「声」の復活に役立てようと考えた。

人工知能による音声合成

CereProc社のニューラルネットワーク

ジェイミー・デュプリーの「声」の復活に一役買ったのは、スコットランドのエジンバラを拠点とする「音声合成会社」である「CereProc(セレプロック)」

セレプロックは2006年から独自のニューラルネットワークを開発し始めた。

6~10層から成るニューラルネットワークは、オーディオ記録に含まれる単語を発音ごとに切り分けていく。

AIは読まれた単語を1語につき100個の要素で細切れにする。

これを数多くの一般的な単語で繰り返すことで、最終的にはその人物がどのように発音しているのかを理解し、単語に含まれる全ての要素について決まった順序があることを突き止める。

それからニューラルネットワークが独自の音を生成し、その人物が話したとき、会話で使う単語がどのように聞こえるかを推測する。

世界中のコンピューター科学者が、ニューラルネットワークに人間の脳を模倣をさせるため、画像認識できるよう訓練してきた。

しかし、セレプロックによると、AIにとっては音声の方がもっと簡単だという。

ジェイミー・デュプリー復活

ジェイミー・デュプリーはセレプロック社によるコンピューター生成された音声を使い、6月25日からラジオに復帰することが決まった。

新しい声を使い、自身が書いた原稿をパソコン上の音声読み上げソフト「Balabolka」に読み込ませ、音声録音を作ることができるようになった。

録音された単語やフレーズの発音が正しくない場合は、子音や母音を遅くしたり、正しく発音されている単語に置き換えたり、音程を変えたりできる。

このような方法で、1つの報道を7分ほどで作ることができる。

「これは私です。間違いなく」

とジェイミー・デュプリーは話す。

「確かにわずかに機械的ですが、誰も完璧な肉声になるとは言っていませんでしたから」

ジェイミー・デュプリーは家族や同僚と話すときはタブレットを使ったり、数単語ずつゆっくり話したりしているというが、新しい声を得たことで人生が大きく変わったと語った。

この事例に学ぶ可能性

野原しんのすけの代役に人工知能の音声合成?

と、ここまで読んで賢明な読者なら・・・

「じゃあ『クレヨンしんちゃん』の声も、音声合成でいいじゃないか!」

と、思うかもしれない。

アニメ「クレヨンしんちゃん」の主人公主人公「野原しんのすけ」の声優「矢島晶子」が2018年6月1日、しんのすけの声を保ち続けることができないという理由で、役を降板。

7月6日放送分からは、新たに「小林由美子」が、しんのすけの役を演じる。

正直、ファンとしては戸惑うところ。

これまでにも「ルパン三世」や「ドラえもん」「サザエさん」といった、国民的長寿アニメの声優交代劇は何度もあった。

声も含めてキャラクターとして確立しているアニメーションの登場人物たち。

声優交代による違和感は、やもすれば多くのファンを手放してしまう要因にもなる。

そのために、今後このような人工知能技術が使用される可能性も、なくはないであろうが、今のところは難しい問題であろう。

なにせ、キャスターと違い、声優は「芝居」をしなければいけない。

他の声優との掛け合いや、呼吸のタイミングなど、それらを考えたら「声優交代に人工知能」という未来は、まだもう少し先の話かもしれない。

また、もし・・・そのような時代がくるとしたら・・・

登場するキャラクター、全ての声優が「人工知能」という可能性もありえる話である。

 

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