Cortana:マイクロソフト音声アシスタントAIは「実は美少女AI」だった!? 【Microsoft Xbox ONE】ゲーム「HALO」シリーズに登場するコルタナを紹介「Believe それは、未来を信じる事」

Cortana:マイクロソフト音声アシスタントAIは「実は美少女AI」だった!? 【Microsoft Xbox ONE】ゲーム「HALO」シリーズに登場するコルタナを紹介「Believe それは、未来を信じる事」


Cortanaを取り巻く男たちの物語

Windows10搭載の音声アシスタントAI

Microsoftのパーソナルコンピューター用オペレーションシステム「Windowsシリーズ」

その最新版であるWindows10に搭載されている音声アシスタントAI「Cortana(コルタナ)」をご存知であろうか?

これまであまり大きく話題となっていなかったCortanaであるが、先日、ネット通販の最大手であるAmazonとMicrosoftによる「音声アシスタントAIによる提携」がアナウンスされ、スマートスピーカーAmazon EchoシリーズでもCortanaを使用することが出来るようになるなど、再度脚光を浴びてきた。

参考リンク:Amazon EchoにCortanaが登場:MicrosoftとAmazonが音声アシスタントAIで手をつなぐ

使い勝手は、元祖音声アシスタントAIともいえるAppleの「Siri」と同じように、物事の検索をしてくれたり、天気予報を教えてくれたり、ちょっとした雑談に付き合ってくれたり・・・



そもそもCortanaは、Siriに対抗するべくMicrosoftが自社の携帯端末「Windows Phone」用に作られたAIである。

その性能はかなり素晴らしく、同じ音声アシスタントAIである Appleの「Siri」やAmazonの「Alexa」を凌駕し、Google Assistantと同格といったところだ。

参考リンク:Siri vs Alexa vs Cortana vs Google Assistant 【最強はどれだ?】音声アシスタントAI バトルロイヤル開催!!

そんな高性能「音声アシスタントAI」であるCortanaが「実は美少女AIであった」という事実を今回の記事ではお伝えしよう。

Cortanaの誕生秘話

据え置き型ゲーム機「Xbox」の代表的ゲームに登場

音声アシスタントAIであるCortanaが誕生したのは2014年。

それより溯ること13年前の2001年、もうひとりのCortanaが登場していた。

それは「テレビゲーム」のなかで。

2001年当時、Microsoftがテレビゲーム業界に参入したことは大きな話題となった。

当時いちばんシェア率が高く、人気のあったゲームハードはSONYの「PlayStation2」

更に溯ること1983年に誕生した日本製のゲームハード「任天堂ファミリーコンピュータ(海外名:Nintendo Entertainment System)は「第3世代ゲーム機」の代表として合計約6,200万台のセールスを達成。世界規模で大流行。

日本の電気メーカーであるNEC、Panasonic、そしてセガ、更には老舗であるアメリカのATARI社も奮闘するが第4世代ゲーム機である「スーパーファミコン」に至るまで、長く任天堂の覇権は続いた。

その勢いを抑えたのは1990年台中盤より登場した第5世代ゲーム機、SONYの「PlayStation」であった。

覇権こそ任天堂からSONYへと転換したが、アメリカ合衆国ではじまったゲーム機の歴史は、いつの間にか日本が牽引するカタチとなっていた。

Microsoftは、SONYや任天堂といった日本を発端とするゲーム市場に反旗を翻すがごとく、正式名称「プロジェクト・ミッドウェー」改め、据え置き型家庭用ゲーム機「Xbox」の製作を発表・発売。

MicrosoftはSONYに対して真っ向勝負を挑み、結果、ハードの全世界販売台数の勝負にて「1億5,500万台 vs 2,400万台」という圧倒的な大差で負けてしまう。

しかし、負け試合の中でもMicrosoftはしっかりと完成度の非常に高いゲームソフトを排出し多くのファンを獲得、後世に繋げることに成功した。

その代表的な作品と言っても過言ではないテレビゲームのタイトルは「HALO(ヘイロー)シリーズ」

第1作である「HALO:Combat Evolved(ヘイロー:コンバットエボルブ)」は650万本以上を売り上げる大ヒットとなった。

Cortanaは、このHALOシリーズに準主役として登場するAIの名前を由来としている。

日本では知名度の低い世界的ゲーム「HALO」

「HALO(ヘイロー)」というゲームはジャンルでいうとFPS(ファーストパーソン・シューティング)と呼ばれる、一人称視点での銃撃戦ゲームだ。

2001年に第1作が発売されて18年に渡り、発売されたシリーズはナンバリングタイトルである1〜5や、スピンオフ作品を含め計13タイトルに及ぶ。

現在、ナンバリングこそされていないが「HALO Infinitie」と銘打たれた正史の続きとなる「6」が完全最新作として製作進行中。

映画「エイリアン」の世界観に「スターウォーズ」的なヒーロー色を加えたSF大河作品は、2007年に発売された「HALO3」で最大のセールスを樹立する。

累計出荷本数は1,213万本。

これ以上売れたゲームソフトはまだまだ多数存在するが、HALO3は発売初日での売上高だけで1億7,000ドル(約196億円)を達成。

他のゲームはもちろん、映画「ハリーポッター」の初日興行収入をもおさえ、当時の「エンターテイメント作品歴代トップ」という社会現象を巻き起こした。

・・・にも関わらず、日本では絶不調。発売最初の週で売上本数はトップ10にギリギリ入るくらいの数しか奮わなかった。

世界的に名作として名を残すビデオゲームが、ここまでして日本で知名度が低いのは、当時のFPSゲーマーの圧倒的な数の少なさからくるものである。

日本で惨敗したMicrosoftゲーム市場のウラ側

現在でこそ「レインボーシックスシージ」や「PLAYERUNKNOWN’S BATTLEGROUNDS」そしてTPS(サードパーソン・シューティング)ではあるが「スプラトゥーン」など、FPS&TPSが日本でもたいへんポピュラーとなっている時代だが、それがはじまったのはごく最近のお話。

HALO3が記録を樹立した2007年当時、日本国内で流行っていたゲームは「モンスターハンター」や「ポケットモンスター」などRPG色の強い作品が多い。

その年のゲーム売り上げランキングを見ても、FPS&TPS系でランクインしているのは・・・78位に「バイオハザード アンブレラ・クロニクル」・・・と、おおよそFPS的ではあるが、いわゆる「ガンシューティング」ゲームの部類。FPS&TPSというジャンルが、当時の日本でまったくもって興味ナッシングだったということがよくわかる。

それから4年後、2011年にPlayStation3で「Call of Duty: Modern Warfare 3」が発売され、インターネット対戦がそこそこ盛んに行われるようになったあたりからFPS&TPSにようやく火がつき始め、2015年に任天堂WiiU用に発売された「スプラトゥーン」でようやくメジャーゲームジャンルとして世間に浸透した。

世界的には1990年台には既にメジャージャンルとなっていたので、実に四半世紀遅れで日本に黒船来航してきたFPS&TPSというゲーム文化。

2001年発売のHALOが浸透しなかったのも致し方ないというわけだ。

HALOにおける美少女AI・Cortana

ゲーム中は「ヒロイン」として登場。主人公をサポートする

ゲーム「HALO」シリーズの準主役的な立場で登場する人工知能・AI「Cortana(コルタナ)」

HALOの舞台は西暦2550年代という遠い未来。

宇宙に進出した人類はそこで、地球の文明とは違った方向で発展を遂げた異星人文明と衝突をし、戦争が起きる。

主人公「マスター・チーフ」は、スパルタン計画と呼ばれる強化人間特殊部隊計画の生き残り。

幼少期に強化人間となるべく極秘裏に徴兵され、医療的改造を施された、重厚な鎧をまとった人類最強の戦士。

一方、人工知能・AIのコルタナは、地球軍において最高の知識次情報、そして戦略を備えた叡智の極み。

物語は当初、宇宙戦艦に搭載されていたコルタナを、敵異星人文明に奪われんとするためマスター・チーフに託されるところから始まる。

最初はチュートリアル的にゲームの進め方や操作の仕方を教えてくれたり、ルートの進み方をナビしてくれたりのサポート役がメインのコルタナだが、物語が進むにつれ、マスター・チーフとコルタナの人智を超えた相棒としての絆は深まり、人間の男女の愛情にも似た信頼が築き上げられていく。

物語中盤、2人は離ればなれとなり、コルタナは太古より宇宙の歴史を見続ける存在と「会話」により戦争の集結を試みる。一方マスター・チーフは「武力」によっての戦いの決着を試みる。

やがて終盤、再度タッグを組むマスター・チーフとコルタナ。

地球をはじめとした銀河の命運のすべては、武力の極みと最高の叡智であるたった2人の男女に託されたのであった・・・

ストーリー型FPSの完成形を作り出したHALO

FPSというゲームジャンルの中で、HALOは最高レベルな重厚なストーリーと設定をもっていると言っても過言ではない。

また、そのなかで繰り広げられるドラマもたいへん胸が熱くなる。

特に、キーパーソンであるコルタナは、スピンオフ作品にも登場し、開発の秘密などを知ることが出来る。

そこにもまた心震えるドラマがある。

地球を存亡するための目的として作られたAIのコルタナは、次々と「信じるもの」の手へと渡っていく。

ゲーム「HALO3」のキャッチコピーにも使用された言葉「Belive」

信じるという心からココロへのバトン渡しの最後の受取人はマスター・チーフであるプレイヤー本人。

トリロジーの最終章となるHALO3の終盤などは、ゲーム史に残る感動の大量生産状態だ。

これらマスター・チーフとコルタナの物語を紡いだメインシリーズはリマスター版としてひとつのソフトにパッケージングされて販売されている。

まだHALO未体験で興味が湧いた方は、是非ともまだ見ぬ感動に触れてほしい。

海外ではCortanaファンも多く存在する

海外、特にアメリカ合衆国とフランス圏においてHALOの人気は高く、ファンもたいへん活動熱心だ。

マスター・チーフのアーマーを模したコスプレはもちろんのこと、コルタナのコスプレも多く行われている。

通販サイトで「衣装」も売っていたりもする。

なかにはLEDがちりばめられていて、実際のムービーのように光るものも存在していたりと、海を超えた向こうでは、HALOおよびコルタナへの熱量なかなかのものだ。

ファンが守った「Cortana」という名前

CortanaとHALOとMicrosoftとファンと

Microsoftの音声アシスタントAI「Cortana(コルタナ)」は、2009年より開発が始まり当時はコードネームでしかなかった。

本来ならば別の新しい名前が与えられる予定であったが、Windows Phoneに実装される段階となった際に、機種サイトに「AIの名前はコルタナのままでお願い」という希望が殺到。これはHALOファンたちからの願いであろう。

話を少し前に戻し、MicrosoftがSONYに仕掛けた「ゲーム機市場でのシェアの奪い合い」について。

第6世代での競争では「PlayStation2(1億5,500万台)vs Xbox(2,400万台)」と大きく水を開けられたMicrosoftであったが、続く第7世代での競争では、

「PlayStation3(8,380万台)vs Xbox360(8,400万台)」と、鼻の差でSONYから勝利を掴み取る。

・・・とはいっても、任天堂の「Wii(1億160万台)」と、ここでは任天堂が天下をとり、MicrosoftとSONYは痛み分けといったところであろうか。

ゲーム機の抗争の歴史はなかなかオモシロイので、それを戦国絵巻になぞったような動画も存在したりする。

いつか暇をみて、私が実体験したゲーム機抗争の歴史を記事にもしてみたいと思う。

HALOとCortanaと自分と家族と

最後に少しだけ問わず語りをすると「HALO」というゲームは自分にとってのフェイバリットゲームのひとつに挙げられる。

元々、Appleのデスクトップパソコン「Power Mac G4」で、Bungie社のFPS「Marathon」を友人とプレイしていた私は、その続編とも言えるHALOにたいへん興味をもち、Apple信者でありながらもMicrosoftのゲーム機とソフトを購入。たちまちHALOのファンとなった。

家族とマルチプレイをするのがたのしく、16人まで同時対戦できた「HALO3」にいたっては、よく家族4人揃ってキャンペーンに参加し、広大に広がる異性の土地をピクニックして楽しんだりしていた。

リアルな世界でのドライブの時もHALOのメインテーマを爆音で流し、ワートフォグ(ゲーム内に登場する軍事車両)で戦地に赴くが如く、家族全員で気分を高揚させていた。

下に貼ったYouTubeのリンク「HALO Theme」は、ゲーム史上でも最高にアガる音楽だ。

そんな家族の中で、HALOからの恩恵をいちばん受けたのは息子であろう。

中学生の頃に、彼はHALOのネット世界のなかで現在も親交を続ける多くの友人達と出会う。

年齢はバラバラでほとんどが社会人ばかり。中には会社の社長や重役を務めるメンバーもいた。

年齢も生き方も様々な人間との、成長期における出会いと交流は彼をたいへん大きな男へと成長させた。

ある日、我が家にあったXbox360が4台とも忽然と姿を消したときがあった。

息子に尋ねると、

「秋葉原のホールを借りて、HALOのゲーム大会をするんだ。そのためにちょっとだけ使わせて」

とのこと。

それが発端となり、日本Microsoftとのパイプラインも出来、新作ゲーム発表会のテストプレイヤーとして度々呼ばれることもあった。Red BullやSONYとも親交のパイプが出来た。

紆余曲折もあったが、そんな彼は現在ゲームソフトウェア会社に務めている。特定されてしまうのは失礼なので、企業名はあえて書かない。

そしてまたとある日、

「結婚式に出席するのだけど、スーツを買うのにつきあってくれない?」

どうやらHALOで繋がった友人の結婚式に出席する模様。新郎新婦の入場テーマはもちろんHALOのテーマだったらしい。

彼の体験したゲームの中のSF物語は、リアルの人生の中でまだまだ続いているようだ。

正直なところ、ネットの向こう「顔の見えない」大人たちと息子との付き合いを否定したことも一時期はあった。

だが、彼は「Believe」HALOで繋がった友人たちと迎えるであろう未来の自分の姿を信じ続け、そしてそれを実現させた。

彼のそんなドラマティックな人生に付き合えたことを、個人的に誇りに思っている。

そして「Believe」息子の更なる成長と成功をいつまで信じ続けている。



現在、息子の祖父にあたる私の70歳を超える父は、Windows10の搭載されたパソコンに、音声入力で孫の古女房であるCortanaに語りかけている。キーボードを打つよりもラクでいいとのこと。

翻訳機「ili(イリー)」のことを調べるため「イリーの値段は?」と聞くと「美容室リリー」のカット代がいくらなのか返答されて困っていたりもする。

「いいかげんキーボード使えばいいのに」とアドバイスしてみても、かたくなに「イリー」を言い続ける父を、心の底では可愛らしいと思ったりもしている。

そんな、ひとりの美少女AIを取り巻く、三世代に渡る男たちの物語・・・でした。

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