NTTドコモ:my daiz(マイデイズ)日本製人工知能「音声アシスタントAI」サービスをスタート! 将来的には「ユーザーの感情抽出」も可能か?

NTTドコモ:my daiz(マイデイズ)日本製人工知能「音声アシスタントAI」サービスをスタート! 将来的には「ユーザーの感情抽出」も可能か?

NTTドコモの音声アシスタントAI

2018年5月17日、日本の3大通信キャリアのひとつである「NTTドコモ」が、2018年5月30日からスタートする新サービスを発表した。

新サービスの内容は、ズバリ「音声アシスタントAI」

日本発の音声アシスタントAIは、先行するAmazon Alexa、Google Assistant、そしてSiriといった牙城を打ち崩すことが出来るのか?


NTTドコモの音声アシスタントAIの名前は「my daiz(マイデイズ)」

この情報を知って、最初に注目した点は「具現化された公式のキャラクターが既に存在すること」であった。

音声アシスタントAIの最古参でもあるSiriでさえ、公式による具現化されたキャラクターは未だ存在していない。

対して、日本発の音声アシスタントAIは、お国柄というか「キャラクターありき」でスタートする。

白い四角い箱に、目のような穴があるだけのシンプルなものだが、コイツが「マイデイズ」である。

このマイデイズ、いったいどのようなことが出来るのであろう?

my daiz サービスの内容

NTTドコモの音声アシスタントAI「my daiz(マイデイズ)」のサービスには、以下のようなものがある。

■利用料金

申し込み、利用料金ともに「無料」

ただし、有料化することでサービスの幅が拡大する。

■いつでも、どこでも、誰でも

まず、使用可能端末はスマフォorタブレット。iOSもAndroid両方で使用が可能。

また、dアカウントを取得していれば、ドコモ以外のキャリアでも利用可能だ。

■ユーザーに合った答えが見つかる

ユーザーのプロフィールや、GPSデータに基づき、ユーザーに合った情報をまとめて表示。

有料サービス版では、先回りをしてでの情報通知も行うとのこと。

■毎日を豊かにする機能が充実

天気や交通情報、アラームなど、充実したコンテンツと機能で、ユーザーの暮らしをサポートする。

■タッチとボイス両方で使える

電車の中など声が出せないところでは画面操作、家で手がふさがっている時は音声操作など、シーンに合わせて最適な使い方を選べる。

■豊富なメンバーがサポート

自分の好みに合わせてメンバー(アプリ、スキル的なもの)を登録すれば、マイデイズが出来ることが増える。

・・・・と、先行するAmazon Alexaや、Google Assistantと大きな差はない。

注目すべき点は、ユーザーの現在地(GPSデータ)に基づいた情報の提供。

NTTドコモは現在「ハピチャン」と呼ばれる、提携企業からのデジタルクーポン発行を行っている。

マクドナルドやローソンで、¥100〜300−くらいの商品を無料でもらえるものだ。

これと連動し、マクドナルドの周囲100メートルにユーザーが入れば、ハピチャンクーポンのお知らせなどが届けられたりするのだろう。

提携企業としては、使いドコロがおもしろそうなサービスである。

先行する音声アシスタントAIを超えられるか?

世界初の音声アシスタントAI「Siri」が誕生したのが2011年。

それから7年を経過しての国内大手キャリアによる日本発音声アシスタントAIの発表。

表題である「先行する音声アシスタントAIを超えられるか?」について、現在いえる答えは「NO」だ。なにより、資本規模が違う。

NTTグループの資本金が約9,380億円に対して、Apple社の資本金は約15兆円。10倍以上の差がある。

唯一、my daiz(マイデイズ)が国内における強みといえば「日本製」ということであろう。

アメリカという英語圏で生まれたApple社製のスマートスピーカー「HomePod」が、未だ日本での発売を見合わせているのは「日本語」という、言葉の壁も原因のひとつだ。

日本製の最大の強みとして、日本語の自然言語によるAIとの会話がスムーズにいけば、マイデイズの国内での使用率トップも夢ではない。

NTTグループのAIへの取り組み

NTTグループの人工知能(AI)開発機関である「corevo」

corevoは日本語による「自然対話エンジン」を開発し、その人工知能はNTTドコモのサービス「しゃべってコンシェル(2018年5月30日サービス終了予定)」に利用されている。

また、この自然対話エンジンは、企業向けにも提供されている。

しゃべってコンシェルにて学習された自然対話エンジンは、そのままマイデイズに移行される。

尚、しゃべってコンシェルについては単純に「劣化版Siri」的なアプリだった模様。

2013年8月に「1000万ユーザー突破」とNTTドコモはキャンペーンを開催しているが「それって、契約時に無理やり店員がアプリをダウンロードしてるだけだろ??」といったものであろう。

なにせ、1000万人もユーザーいる割には、アプリのレビューが100ちょっとしかない(参考として、美少女AIアプリのSELFは80万ユーザーに対して150のレビュー。ドコモの水増し具合がよく分かる)

殆どのユーザーが、使用後間もなく「使えねぇ」と、削除したものと思われる。

corevoの底力発揮なるか?

面白いところでは、corevoは「音声対話」における、文字以外の情報抽出にチカラを入れている点がある。

2009年ころからcorevoは、この技術を研究しており、元々はコールセンターにおいての「お客様の怒り」を検出するためのものであった。

この研究により、corevoは現在、怒りだけでなく「顧客満足度」を、音声から抽出することも可能としている。

この技術がマイデイズに利用されるようになれば、先行する音声アシスタントAIとの差別化が大いに図れる可能性は高い。

my daizはなにを見据える?

「しゃべってコンシェル」をAI搭載アップグレードし「my daiz(マイデイズ)」としたNTTドコモ。

この先に目指すものは「スマートスピーカーの発売」だろう。

現在、10%未満に留まっている国内でのスマートスピーカー普及率だが、3年内に40%以上へ拡大されると予想されている。

現在は、完全に海外企業による独占状態のスマートスピーカー市場ではあるが「メイド・イン・ジャパン」が大好きな日本人にとって、NTTドコモが、日本製の音声アシスタントAIを搭載したスマートスピーカーを発売、若しくは「マイデイズ搭載スマートスピーカー」を国内家電メーカーが発売したならば、予想される40%というシェアの半分以上、つまり国内シェア20%以上を獲得できる可能性は高い。

これからは「純日本製スマートスピーカー」が、次のスマートスピーカーブームのテーマとなりうるかもしれない。

普及のカギは提携会社

なにはともあれ、2018年5月30日からスタートする「my daiz(マイデイズ)」サービス。

このアプリの普及率&使用率のカギとなるのは、間違いなく提携会社の営業力であろう。


前述した「しゃべってコンシェル」のサービス終了のように、NTTドコモは、これまでのサービスにおいて、マイデイズを普及させるのに有効なサービスを、全て「マイデイズ専用」にシフトしていくであろう。

これも前述したが、NTTドコモが行っているクーポンサービス「ハピチャン」などは特にうってつけで、マイデイズサービス開始間もなく、ハピチャンはマイデイズ利用ユーザー限定へと完全移行するであろう。

既に、提携企業である「全国タクシー(Japan Taxi株式会社)」は、マイデイズのスキルを発表。

ローソン、日本マクドナルド、ヤマト運輸、イオンシネマ、食べログ、Jリーグ、なども後ろに控えている。

また、スマートリモコンメーカーである「ラトックシステム」も提携企業に名を連ねており、マイデイズからの家電コントロールも、将来的に可能ということだ。

「いつか、あたりまえになること。」

を、提唱するNTTドコモ。

本気で、日本のスマートスピーカー事情を変えにきているNTTドコモ。

どこまでAmazon、Google、Appleの牙城に食い込むことができるか? 若しくは超えるか?

これからの動向に注目である。