オービタル・インサイト(Orbital Insight):メーデーなので「人工知能AIと人間、仕事、雇用の関係」の記事

オービタル・インサイト(Orbital Insight):メーデーなので「人工知能AIと人間、仕事、雇用の関係」の記事

AIが新たな仕事を生み出す

NASAに15年勤め、火星探査機のソフトウエアを開発したジェームズ・クロフォードは、シリコンバレーの片隅に小さな会社を立ち上げた。

その名は「Orbital Insight(オービタル・インサイト)」

ジェームズ・クロフォードは、NASA退職後、Google Booksに在籍していた。

そのとき、新興企業の参入で人工衛星の打ち上げおよび、製造コストが劇的に下がっていく傾向に気付き、これは新しい商機だと確信した。

「これから人工衛星の数はどんどん増え、地上へ送ってくるデータや画像もぐんと増える。そうしたデータを収集し、解析すれば有益な情報が得られるはずだ」

クロフォードが開発したのは、世界中のトウモロコシ畑の画像を収集し、作物の生育状況から収量を予測するシステムだ。

予想どおり、これには商品先物取引のトレーダーたちが飛び付いた。

それから2年、オービタル・インサイト社は既に7000万ドルもの資金を調達していた。

全ては人工知能(AI)のおかげだ。

「2015年に、初めてコンピューターが人間の認識能力を上回った」とクロフォードは説明する。

AIは樹木や船舶を迅速に識別し、膨大な画像やデータに含まれる一定のパターンを見つけ出すことができる。

オービタル・インサイト社「日本進出」

2018年2月19日「オービタル・インサイト」は、東京に営業所を開設。

アジア太平洋地域全体におけるオービタル・インサイトの製品・サービスに対する需要に応えていく予定だ。

広範囲のアジアにおいて、オービタル・インサイトが営業所を「日本」に選んだのは、日本がアジア諸国において、いちばん革新的なテクノロジーを早期採用し、地理空間アナリティクス製品に対する多様な業界における関心があるため、としている。

オルタナティブ・データを雇用に活用

オービタルは「オルタナティブ・データ」と呼ばれるデータを扱う急成長分野の多くの企業の1つ。

市場調査会社タブ・グループによると、オルタナティブ・データ市場は2016年に約2億ドル規模だったが、20年には2倍以上になると予測されている。

オルタナティブ・データとは?

Alternative data

政府が発表する統計データや、企業の株価や会計、財務諸表。消費者のクレジットカード使用履歴などの公開情報ではない、従来とは異なるデータのこと。

SNS投稿やオンライン動画、衛生画像、IoTセンサーなど、技術の進展により得られることが可能となったデータ群のことを指す。

 

ネット社会となり、新たに生まれた産物「オルタナティブ・データ」

この膨大なデータを解析することは、もはや人間には不可能で、人工知能(AI)に頼るしかない。

だが、この解析により、これまで見えなかった、新たなトレンドを発見することができる。

前述した「トウモロコシ畑」の話が、まさにそれだ。

新たに作られたトウモロコシ畑は、AIにより、新たに大規模な雇用を生んだのだ。

新たなトレンドに注目

「AIにより、人間の仕事が奪われる」

「人間の雇用が、AIにより少なくなる」

その現実は、実際に起こっているし、これからも続くであろう。

少なくとも、これから2〜5年のあいだに「運転手」「会計士」「ファストフードの店員」「サービスオペレーター」「工場労働者」などの仕事は、大きくAIに奪われていくと予想されている。

だが、それはあくまで「見えやすい」脅威としてあるだけで、見えにくい「オルタナティブ・データ」による、新たな新規雇用トレンドがこれからの未来に待ち構えている。

・化学繊維の発達で、養蚕事業が衰退した

・石油燃料の輸入により、石炭鉱夫の仕事が奪われた

・DTPの発達により、手作業での製版技師が職を失った

・イオンモールの進出で、商店街から客足が遠のいた

時代のなかでトレンドは常に変化をし、人は常に職を失い、新たに職を得ている。

だが、その変化のなかで、しっかりと生き残る者たちは、次のトレンドを柔軟に受け入れ、新たな職場でも、持ち併せたスキルを遺憾なく発揮できる者たちだ。

そのためにも、オルタナティブ・データの活用から生まれつつある、新たな業界に注目するべきである。

結論は、その人次第。

過去の事例ではあるが、こんな話がある。

映画産業に、コンピューターグラフィックス、CGが本格的に持ち込まれるようになった時代。

これまで、映画の特殊効果は「SFX」と呼ばれる、人の手による特殊技法で行われていたが、CG技術の発展により、SFXに関わる多くの人達は職を失うこととなった。

だが、そこでもSFXという仕事を突き詰めた人間は、しっかりとCGの仕事でも地位を確立していった。

有名なところでは、映画「スターウォーズ」に登場する架空のキャラクター「ヨーダ」

ヨーダはCGが導入されるまでは、ロボット技術が組み込まれた人形を、人間が操作して演じていた。操作するのは、人形劇として名高い「セサミストリート」のスタッフだ。

CGにより、ヨーダの映像が作られるようになり、これまでヨーダを操作していたスタッフは、映画に関わることがなくなるように思われた。

しかし、人形のヨーダがもつ、独特な動きを再現できるのは、人形操作していたスタッフにしかできないとされ、そのスタッフたちはCG動画作成時の、アドバイザーとして映画に関わることとなった。

そして、その後も、ヨーダに限らず、CGで作成される架空の生物たちの動きについてのディレクションを任され、しっかりと映画、映像の世界に身を置いている。

このように、自分が与えられている仕事を、とことん突き詰めていくことで、どんなに時代が変化しようとも、未来は明るくなっていく。

AIに仕事を奪われる・・・正直なところ、それは「その人次第」であろう。

※画像はすべてイメージです

 

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