工画堂スタジオ:人類最古の美少女AI? その名は「Emmy」

工画堂スタジオ:人類最古の美少女AI? その名は「Emmy」




美少女AIブログとして

正直なところ、取り上げるべき「美少女AI」は、もっとたくさんいるのだろうが、

「LOHACOのマナミさん」

などという、通販サイトのチャットボット(それも、美少女ではない)を取り上げてしまうような、当ブログだからこそ、取り上げておきたい人工知能美少女がいる。



その女神、太古パソコンPC-8001に降臨

自分が小学校4年生の頃、我が家には「PC-8801」という名の、NEC製パソコンがあった。

家庭用ゲーム機「ファミリーコンピューター」と同じ8ビットCPUで、搭載メモリは184kb。

スマフォで撮影した画像を表示することすら出来ない、太古のパソコンだ。

とはいえ、本体価格は当時で¥200,000-以上。ディスプレイ、フロッピーディスクドライブ、プリンターなどを含めれば¥500,000-以上はしたであろう。

父親がビジネスおよび、趣味のために購入したものだった。

当時、パソコンソフトは、不正コピーに対してのルールや法律がなく、父はパソコンのゲームソフトを、レンタルショップで借りて、複製し、保管していた。

コレクター基質な性格で、収集するゲームソフトの面白さや内容は関係なく、コピープロテクトをかいくぐり、複製し、正常にソフトが動作することが楽しかったようだ。

その為、我が家には、当時発売されていたPC-8801系のゲームソフトは、殆ど揃っていた。

その中に、人類最古の美少女AIともいえる「Emmy」はあった。

対応機種はPC-8001だが、PC-8801は8001のソフトを起動することができる。

同時発色8色、画面サイズ160☓100

子供の頃の記憶なので、Wikipediaに知識を補強してもらった。

ソフトの発売は1984年、自分が12歳。小学6年生の頃だ。

当時のパソコン雑誌「Login」や「Ascii」で、そこそこ取り上げられていたので、結構興味があり、早く父親がコピーしてこないか? と、楽しみにしていた記憶がある。

エロ目的ではなく「人工知能」という謳い文句に惹かれていた記憶がある。

興味の傾向は、今も昔も変わらないようだ。

「工画堂スタジオ」というゲームソフト会社が開発をし、アスキーが発売。

カナ入力で、メッセージを入力することで、それに対しての答えが返って来る。

このような粗いドットのグラフィックだが、アダルトゲームの部類にあり、会話が進む(口説くことが出来る)とEmmyのヌードが拝めるようなのだが、小学生の自分には土台無理な話しだった。

人工知能。否、人工無脳。

EmmyのAIとしてのシステムは、現在のチャットボットにかなり近いものがあった。

「おはよう」や「元気?」といった日常挨拶に対しての返事があらかじめ登録されていたり、チャットボットから聞き出した、ユーザーの趣味嗜好などに対してのワードを記憶していくというものだ。

ワードを記憶しなければいけないことから、当時主流であったデータ記憶媒体である「カセットテープ」での販売を行わず、フロッピーディスクでのみの販売が行われたのも特徴である。

尚、案の定ではあるが、人工知能の性能は、かなり低いものであった。

会話の語彙や単語がかなり制限されていることにより、ほとんど会話が成り立たないことがあたりまえ。日本国内で、Emmyのサービスショットを実際に見られた人はどれだけいるのだろう?

尚、Wikipediaによると、このEmmyは、人工知能の一種として「人工無脳」と枠付されている。

美しいEmmy

30年以上前のソフトであり、コンピューターの基本8色のみで彩られたEmmyではあるが、その美しさは、時代を超えて通用するものだと思う。

コンピューターの基本8色というのは「黒、青、赤、マゼンダ、緑、水色、黄色、白」のことで、Emmyの対応機種、PC-8001は、この8色しか画面に表示することはできない。

よって「肌色」に該当する色がないため、大胆にもEmmyは「肌を塗らない」という形で描かれた。

見ようよっては「黒い肌」に見えてしまう。

が、これこそが、彼女が「人工知能である」という妄想を掻き立てるエッセンスになっていて、とても素晴らしい。

カラダのラインを白色で描き、肌色を塗らないというのは、ネオンサインで人物を描いたりするときに用いられる。

ネオンサインは看板であり、そこに描かれるイラストや写真は、あくまで記号でしかない。

このニュアンスは、Emmyという存在が、画像でありながらも、ひとつの「記号」のように見え、そのデジタル性が人工知能としてのデザインとして、たいへん秀逸なものであることが伺える。

ホログラフィAI:ジョイとの共通点

Emmyの美しさが秀逸であることの実例に、映画「ブレードランナー2049」の、ホログラフィAI「ジョイ」を挙げたい。

色こそ違うが、髪型はほぼ一緒のショートボブ。

ジョイの瞳の白目の部分が、殆ど見えないのと同じように、Emmyも白目は色分けされていない。

写真のジョイは、劇中に登場する3種類のジョイのうちのひとつの「宣伝用巨大型」で、大きさは度外視して、容姿はジョイの基本的な姿ともいえる。

人工知能には、少ない配色と、シンプルなラインが求められるのだろう。

デザインとしては、このあたりの要素が「人工知能美少女と」して抑えておくポイントなのかもしれない。



Emmyの復活を望む

現代のチャットボットの性能をもって、Emmyが復活したら・・・?

あの頃に「置き去りにしていた気持ち」に折り合いをつけるため・・・

当時、中学生から中年の男性の間では、けっこうな話題になるのではないだろうか。

最古の美少女AIの復活を切に望む。

 

尚、Emmyの開発元である工画堂スタジオから、一昨年2016年に、Emmyの「Tシャツ」が発売されている。

XLサイズもあるので、コレクターズアイテムに如何だろうか?