人工知能(AI)による「政府統治」が具体化へ? 世界政府サミット

人工知能(AI)による「政府統治」が具体化へ? 世界政府サミット




ドバイ首長国「人工知能政府統治」

ドバイの新たな試み

昨今、AI:人工知能によって、人間の職が奪われるのでは? という話題が横行しているが、職どころか、人間を人工知能によって統治させようとしている都市がある。

その都市は、アラブ首長国連邦ひとつであるの「ドバイ首長国

過去記事である、

技術特異点:乗用ドローンで「移動する」ジンルイは”そらとぶくつ”をてにいれた

にて紹介したように、全世界に先立って「乗用ドローン」の市内での使用に着手するなど、先進的技術を率先して取り入れていく未来派都市だ。



ドバイ首長国首長が牽引

ドバイがなぜ、世界に先駆けて、先進的な技術を取り入れていこうとしているか?

その理由は、石油の枯渇にある。

化石燃料である石油の埋蔵量が少ないドバイでは、1980年代半ばより、産業の多角化を推進していた。

金融、流通、そして観光の充実に注力し、アメリカのシンクタンクが発表した、総合的な世界都市ランキングにおいて、2017年度、世界23位という成績をおさめ、更には中東において首位の座を獲得した。

※同ランキング、1位はロンドン、東京は3位、大阪26位、福岡37位。

それらを牽引するのが、ドバイ首長国の首長である「Mohammad Bin Rashid Al Maktoum(ムハンマド・ビン・ラーシド・アール・マクトゥーム)」

彼は、たいへん未来志向の強い国家元首であると謂われている。

舞台は「世界政府サミット」

2018年2月11日から13日まで、ドバイ首長国にて行われた「2018年 第6回・世界政府サミット」が行われた。

世界各国から多数の要人が集まったこの会議にて、ムハンマド・ビン・ラーシド・アール・マクトゥーム首長は以下のように宣言した。

研究機関と政府機関は、人工知能(AI)がもたらす課題と機会に取り組んでいるが、世界的にみて、この分野への結束と理解は欠けている。

安全な進化と影響を促進するために、アラブ首長国連邦は、人工知能による政府統治のための一貫した世界的戦略を策定することを目指している。

われわれの円卓会議の目的は、ダイナミックな政策提言を容易にし、すべての国が承認し、すべての国が導入できるロードマップを作成することである。

以上の原文は、以下のリンクで確認することができる。

Global A.I. Governance Workshop – The World Government Summit

この宣言の後、50名近い世界中の思想家、指導者、AI実務家へ向けて、人工知能分野の技術躍進のための投資が呼びかけられた。

果たして人工知能統治国家は生まれるのか?

未来予想に長けた人工知能

実際、2018年の現時点において、先物取引市場や資産運用という場において、多くのトレーダーが、AI:人工知能が人間にとってかわっている。

過去の値動きや、それらに関する事例などをもとに、人工知能がFXや株式売買で多額の利益を生み出しているのだ。

未来の先行きについて、的確な予想をすることに人工知能は長けている。

政治もまた然り。

政治家というのは来るべき未来を見据えて、現在の国家や町を、どのように変化させていくべきか考える職業。

人口が減少したらどうするべきか? GDPが減ったらどうするべきか?

それらを現在は、多数の人間が集まって、議題に対して数々の案を出し、投票等によって決議していくわけだが、それを人工知能に任せてしまえば、経費的にも時間的にも効率が良い。

くだらない野次や、居眠り・・・果ては汚職による予算の着服。

血税を無駄にする政治家たちへ給料を払うくらいであれば、一心不乱に仕事をこなす人工知能に任せたほうが良いかもしれない・・・という考えもあるだろう。



ドバイが選ばれた真の理由・・・?

ドバイ首長国としては、自国においての「人工知能統治国家」をモデルとし、その技術によるビジネスを考えていると思われる。

が、

違う角度から、この件を分析すると、以下のことも考えられる。

それは、イギリスのノーザンブリア大学が提唱する、2030年に起こると予想される「地球規模の小氷河期」を想定している、ということだ。

太古に地球をおそった氷河期の小型版、小氷河期は1680年代にも起こっており、イギリス、フランス、ベルギー、オランダなどの国が、大きな災害を被った。

その小氷河期が、再度2030年付近で起こると予想されており、日本においては年間での最高気温が摂氏20度になるといわれている。

ニューヨークやロンドンといった、緯度が高い都市は平均気温がマイナスになると予想され、凍結から都市機能が麻痺すると予想されている。

だが、そんな小氷河期でも、灼熱の砂漠の上にある都市、ドバイは・・・?

気候は、最低でも、日本の北海道くらいの状態でおさまるのではないだろうか。

小氷河期の期間、世界の要人たちの避難先として、ドバイという都市は機能しているかもしれない。

その時、さまざまな国家の、さまざな思想をもった要人たちが、納得のいく政治を行えるのは・・・?

この件については、続報があり次第、また紹介するとしよう。